早漏になる原因とは
早漏は男性の性的機能障害の一種であり、性交時に早期に射精してしまう状態を指します。
早漏の原因は個人によって異なる場合がありますが、一般的に以下の要素が関与していると考えられています。
- 生物学的要因: 早漏は一部の男性にとって生理的な特徴であり、神経系やホルモンバランスに関連している可能性があります。遺伝的な要素や神経伝達物質の異常、性器の感度亢進などが関与していると考えられています。
- 心理的要因: 心理的な要素も早漏の原因として重要な役割を果たすことがあります。性的な不安、ストレス、うつ症状、性的体験のトラウマなどが早漏を引き起こす可能性があります。また、性的な興奮や快感に対する過度の焦りや不安も早漏を促進する要因となることがあります。
- 行動的要因: 一部の男性は性的な行動や習慣によって早漏を引き起こすことがあります。長期間の性的禁欲や性的興奮の制御の欠如、早期の性的経験の欠如などが早漏を促進する要因となることがあります。
- 関係の問題: パートナーとの関係によっても早漏が影響を受けることがあります。性的な不一致やコミュニケーションの問題、性的な要求やプレッシャーの感じ方などが早漏を引き起こす可能性があります。
早漏の原因は個人によって異なるため、原因の特定には医師や専門家の助言が重要です。
早漏の治療方法について
早漏の治療方法はいくつかありますので、以下にいくつかの一般的なアプローチを紹介します。
- 行動療法（バイオフィードバック）: 行動療法は、早漏の原因を理解し、性行為中の快感と興奮をコントロールするための技術を学ぶことに焦点を当てています。バイオフィードバックでは、射精の前兆を感じる身体的な変化を自覚し、それをコントロールする方法を学びます。
- 筋力トレーニング: 早漏の原因の1つとして、性器周辺の筋肉の弱さが考えられます。筋力トレーニング（特に「ケーゲル運動」と呼ばれるもの）は、勃起をコントロールするための筋肉である「恥骨ペルビック底筋群」を強化するのに役立ちます。
- ペニスリング: ペニスリングは、陰茎の付け根に装着する環状のデバイスです。ペニスリングは、勃起を維持し、射精を遅らせる効果があります。
- コンドーム使用: コンドームの使用は、早漏を管理するのに役立つ場合があります。コンドームの摩擦を増加させることで感覚を鈍らせ、射精を遅らせる効果があります。
早漏治療では、日々の生活習慣や、専用の器具等で早漏を治療していく方法の他に、お薬を服用することで早漏を改善させる方法もあります。
早漏の治療薬について
以下に代表的な早漏治療薬をいくつか紹介しますが、医師の指示に基づき、適切な薬物療法を受けることをおすすめします。
- セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）: セロトニンは射精を制御する神経伝達物質であり、SSRIはセロトニンの再取り込みを阻害することで、射精を遅延させる効果があります。代表的な薬としては、ダポキセチン（Dapoxetine）があります。
- トリシクリック抗うつ薬（TCA）: TCAの一部は早漏の治療にも使用されます。クロミプラミン（Clomipramine）は、早漏の治療において効果的であるとされています。
- 一部の局所麻酔薬: リドカインやプリロカインなどの局所麻酔薬を含んだスプレーやクリームがあります。これらの薬剤を陰茎に塗布することで、感覚を鈍くし射精を遅らせることができます。
その中でも、今回はセロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）、ダポキセチン についてご紹介させて頂きます。
早漏治療薬 ダポキセチンについて
ダポキセチン（Dapoxetine）は、男性の早漏（過早射精）を治療するために使用されるお薬です。
以下にダポキセチンに関するいくつかの重要なポイントをまとめました。
- 効果：ダポキセチンは選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）として分類されます。脳内のセロトニンの再取り込みを阻害することにより、射精の遅延を促進します。一般的に、ダポキセチンを服用することで、性行為の持続時間が延び、早漏の症状が改善されることが期待されます。
- 使用方法：ダポキセチンは、必要な時に性行為の前に服用します。通常、1回の服用量は30mgまたは60mgです。ただし、正確な用法や投与量は、医師の指示に従う必要があります。
- 効果と副作用：ダポキセチンの効果は個人によって異なりますが、一般的に早漏の症状を改善する効果があるとされています。副作用は一般的に軽度で一過性であり、吐き気、頭痛、めまい、下痢などが報告されています。ただし、重度の副作用が現れた場合には、医師に相談する必要があります。
- 服用の注意点：ダポキセチンは、他の抗うつ薬や脳の化学物質に影響を与える薬物との相互作用がある場合があります。また、特定の健康状態や薬物アレルギーがある場合には、ダポキセチンの使用は適していない場合があります。したがって、ダポキセチンを使用する前に、医師に詳細な情報を提供し、適切な処方を受ける必要があります。
重要な点として、ダポキセチンは処方箋が必要な医薬品であり、自己処方や友人からの使用は避けるべきです。医師の指導のもとで正しく使用することが重要です。
岡山ユナイテッドクリニックでは、医師による適切な診断をさせて頂き、早漏治療薬のダポキセチンの処方が可能です。
早漏でお悩みの方はぜひ当院に一度ご相談ください。
