亜鉛サプリメントの処方、ED治療への効果、AGA治療・薄毛治療・育毛の効果、子作り、購入・販売価格についてお話します。
- 商品名:亜鉛
- 主成分:亜鉛15㎎/錠
- その他:植物性セルロース、第二リン酸カルシウム、植物性ステアリン酸など
- 効果 :性欲(リピドー)改善、ED(イーディー)改善、発毛促進、AGA(エージーエー)・
- 薄毛予防、育毛
- 用量 :100錠
- 服用方法:1日1回1~3錠
- 服用上の注意:1日3錠の連続摂取はお控えください。
亜鉛とは
亜鉛は微量元素、ミネラルのひとつで主に毛髪の生成、精子形成、ホルモンの生成・分泌、細胞分裂、味覚の維持、免疫などの働きをしています。亜鉛不足では味覚障害と肢端性皮膚炎が有名な疾患として知られています。味覚障害には元々は胃薬ですが亜鉛製剤の「プロマック」を投与します。「プロマック」は1日当たり亜鉛34㎎の製剤です。味覚障害での適応症はありませんが厚生労働省も効果を認めており、例外的に保険請求できます。肢端性皮膚炎は亜鉛欠乏による赤ちゃんの四肢末端の皮膚炎で生後1か月後に多くみられます。
また中心静脈カテーテル挿入時には必ず微量元素が不足しないように点滴で亜鉛が入った微量元素の製剤を投与しています。
亜鉛は前立腺にも多く存在しており精液の原料として有名ですし、髪の毛の主要構成成分のケラチンの合成に必須の成分です。そのためED治療、AGA治療に必須の成分と言われており、男性には必要不可欠かつ有効な微量元素、ミネラルです。
亜鉛の摂取量
日本人の食事摂取基準(2010年版)によると亜鉛の成人男性の1日当たりの推奨量は12㎎、女性で9㎎となっています。しかし厚生労働省によると国民健康・栄養調査(平成20年)によると、亜鉛の1日平均摂取量は成人男性で8.9㎎、女性で7.3㎎です。このことから男性の亜鉛の摂取量は推奨量の75%程度しかないことが分かります。アメリカ人は日本人の1.6倍の亜鉛を摂取しています。
亜鉛と食品
国民健康。栄養調査で日本人が亜鉛の摂取が少ないことが分かりましたがではどのような食べ物に多く含まれているのでしょうか。100gあたりの亜鉛含有量の多いものの代表例を一部記します。
- かき 13.2㎎
- からすみ 9.3㎎
- ビーフジャーキー8.8㎎
- 煮干し 7.2㎎
- 豚肝臓 6.9㎎
- たにし 6.2㎎
- するめ 5.4㎎
- ほや 5.3㎎
ご存知の方も多いと思いますが牡蠣が最も含有量が多い食材です。からすみ、肉類も多いのですが、その他のものは決して含有量は多くありません。毎日牡蠣を食べていると亜鉛不足が解消されると思いますが毎日牡蠣を食べ続ける生活は困難です。亜鉛はサプリメントから摂取していく必要があります。
亜鉛摂取による精液への効果、ED改善効果
亜鉛は血液中に主に存在しますが前立腺にも多く存在して精子の生成を促進させます。精液中に高濃度に亜鉛が含まれています。また男性ホルモンのテストステロンの代謝に不可欠の栄養素です。そのため亜鉛のことをアメリカでは「セックスミネラル」と呼ばれています。30歳代後半から亜鉛不足が見られるようになります。
アメリカの研究データですが精液に含まれている亜鉛の濃度が低下すると精液量の減少と運動量の低下が見られ、逆に亜鉛の濃度が高まると精液量の増加と精子の運動量の増加が見られたそうです。
別の亜鉛不足とEDについて51歳から65歳の健康な男性5人を対象に行った実験で、完全な食事管理を行い1日1㎎の亜鉛が不足するような食事を6か月間食べさせた場合、5人中4人の精子数が減少しそのうち3人は不妊点を下回るほどの低下を認めました。5人中5人のテストステロン(男性ホルモン)量の低下があり、皆インポテンツを発症したとのことでした。正常な食事に戻しさらに1日30㎎の亜鉛を補った結果、16~20週で5人とも正常化したそうです。
これらのことから亜鉛が多いと精液量の増加と精子の運動量が高まること、亜鉛不足が原因でEDを発症している方は食事など通常量の亜鉛の摂取ではEDが改善しない可能性があり、サプリメントなどで摂取しなければならないことが分かります。(食事に含まれる亜鉛+亜鉛30㎎を摂取しても4~5か月かかります。)
亜鉛不足によるEDの症状がある方では亜鉛をしっかり補うことでEDの改善が見込め、またその他の方々も亜鉛摂取による精液の質・量の改善を行うことでより充実した生活が期待できそうです。
亜鉛摂取で子づくり
精液の原料である亜鉛の摂取は挙児希望(お子さんを作りたい方)にも必須のサプリメントです。亜鉛をしっかり補うことで排卵日前後にしっかりと精液、精子を生成、精嚢に蓄えておくことができ妊娠、出産の手助けになります。また精液の質・量の改善を行うことでより充実した生活が期待できます。
亜鉛とAGA・薄毛・抜け毛
AGA(エージーエー)と深い関係があることが知られており、髪の毛の主要構成成分ケラチンの合成に必須で亜鉛は髪の毛の原料といえるミネラルです。そのため慢性的な亜鉛不足は毛髪の成長に影響している可能性が高いと言われています。ホルモンの合成・分泌にも関与していますので亜鉛不足は毛髪の成長を妨げAGAの原因にな
ります。また5α還元酵素阻害や毛母細胞活性化の働きが知られており、AGA・薄毛・育毛治療の現場ではなくてはならないミネラルです。
亜鉛は毛母細胞を活性化させ髪の毛の細胞分裂を促し発毛・育毛を促進させます。またAGA治療初の内服薬であるプロペシア(フィナステリド)はAGAを発症させる原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を5-α還元酵素を阻害して抑制させますが、同様に亜鉛が5-α還元酵素の生成を阻害するものとしてよく知られております。
AGA治療薬と亜鉛を併用することで相乗効果が期待できます。亜鉛不足が原因のAGAの場合には効果的です。AGA治療で1%の方に性欲減退が知られていますが、亜鉛摂取は精子形成を促進して性欲増進作用もありますので副作用防止にも効果的です。AGA発症前で身内にAGAの方がいる場合は意識的に多く摂取されると予防効果が見られると思われますし、AGAの発症初期でまだ薬の服用に抵抗がある方には良い適応かと思います。
亜鉛の副作用
亜鉛の中毒は大量摂取を長期間(10~20年間)行った場合にのみ知られており通常は起こりえません。その他の副作用は特に知られておりませんので安心して摂取することが可能です。